「朝起きて夜眠る」という大人にとっての
当たり前の生活リズム。
赤ちゃんの頃を過ぎ、幼児期に入った子供も、
保育園や幼稚園に通園するようになると、
この当たり前の生活リズムに入るようになります。
しかし、子供と大人とでは
必要な睡眠時間が異なるため、
大人に合わせた就寝・起床時間では、
子供にとっては睡眠不足が発生します。
これは決して良い傾向ではありません。
なぜならば、子供の睡眠不足は、
子供の成長にとって、
有害以外の何物でもないからです。
そこで今回は、子供の睡眠不足が引き起こす
子供の成長阻害についてと、
どうすれば子供を早く
寝かしつけることができるのか、
について紹介したいと思います。
寝る時間が遅いとどのくらい子供に影響するの?

肥満傾向、知能の発達の遅れ、
運動神経の発達の遅れ、体の成長の遅れ、
集中力や記憶力の低下、免疫力の低下、
アレルギー体質の発症、情緒不安定など、
睡眠不足の子供には、成長における
いくつもの悪影響が生じることがわかってきています。
こうした睡眠不足を原因とした
子供の成長への悪影響は、
主に、成長ホルモンとメラトニン、
それから自律神経が関わっていることが
わかっています。
以下、個別に詳細を説明します。
1)成長ホルモン分泌低下の影響
成長ホルモンは夜眠っているときに多く分泌され、
脂肪を分解する働きがわかっています。
睡眠不足になると、
当然この成長ホルモンの分泌量は減少します。
そして、成長ホルモンの分泌量が減ると、
脂肪を体内にため込みやすくなり、
結果として、肥満につながります。
また、成長ホルモンは骨や皮膚、筋肉など
体組織の成長を促進する働きもあります。
従って、成長ホルモンの分泌量が減ると、
知能の発達、運動神経の発達、体全体の成長などが、
睡眠が十分足りている子供に比べて
遅れてしまう可能性がある
ともいわれています。
2)自律神経の乱れの影響
自律神経は、交感神経系と副交感神経系から
なっていて、
起きているときは交感神経系が、
眠っているときは副交感神経系が
優位に働くといわれています。
睡眠不足、すなわち、起きている時間が長くなると、
交感神経系の働く時間が長くなり、
そのために血圧や脈拍が高くなりやすく、
インシュリンの働きが弱くなり、
血糖値の上昇とそれにともなう肥満が
発生しやすくなります。
さらに、交感神経が常に働いていると、
一種の興奮状態が長く続いていることになり、
交感神経の興奮状態はノルアドレナリンの分泌を促し、
これがイライラや急にキレて怒り出すなどの
情緒不安定を引き起こす元にもなります。
このように、子供の睡眠不足は、
子供の成長にマイナスはあっても
プラスはありません。
また、子供と接するママさんにとっても、
子供の睡眠時間が短いと、その分、
子育てがストレスの原因になりやすくなるので、
子供には十分な睡眠時間が必要なのです。
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そんなこと詳しく説明されなくてもわかっていますよ、
というママさんの声が聞こえてきそうですが、
そうなんですよね。
基本的に子供を育てているママさんは、
子供にはさまざまな意味で
早く寝てほしいと思っているのですが、
多くの大人の生活が夜遅くまで起きている
生活スタイルなので、
ついつい、子供の寝かしつけも遅くなりがち。
でも、ここは大人の事情はグッと我慢して、
子供の睡眠時間確保を優先させましょう。
子供にはたくさんの睡眠と同時に
質の良い睡眠が大切です。
質の良い睡眠を取らせるには、
「就寝時刻」「起床時刻」「リズム」が必要です。
例えば、同じ睡眠時間なら、
夜10時就寝、朝6時起床より、
夜9時就寝、朝5時起床が
深い睡眠が取れるそうです。
また、8時間睡眠であっても、
毎朝起きる時間がバラバラだと、
体内時計のリズムと自律神経が乱れ、
体調不良の原因にもなるとか。
では、質の良い、子供の成長にとって良い眠りを
子供に取ってもらうには、
どうしたらよいのでしょうか。
ポイントをまとめておきますね。
・朝はいつも決まった時間に起きる
・日中は元気に外で運動し、体を良く動かす
・昼寝は3時間まで
・就寝直前の食事はしない(夕食は就寝3時間前までが理想)
・就寝直前の入浴はしない
・就寝時間の前には部屋を暗くする
・就寝時間前は静かな環境をつくる(テレビなどの音を消す)
これらのポイントすべてを、
大人の忙しい日々の生活のなかでクリアすることは、
難しいとは思いますが、頭の片隅に置いておいて、
ひとつずつでも良いですので、実践してみてください。
まとめ
子供、とくに乳幼児期の子供にとっては、
睡眠が健やかな体と心の成長にとって
必要不可欠のものです。
ママさんにとって大変なのは十分わかりますが、
ここは踏ん張りどころです。
子供が早く寝入るポイントを押さえつつ、
午後9時就寝、午前7時起床で10時間睡眠を目標に、
できる範囲で工夫して取り組んでみてください。


