「睡眠」は、成長期の子供にとってとても大切です。
「成長ホルモン」の分泌は睡眠中が最も多く、
「寝る子は育つ」は科学的に根拠のある話です。
子供には十分な睡眠を取ってもらい、
生活リズムを整え、
昼間の活動を充実させてあげたいものです。
しかし、現実にはなかなかそうは、
というのが本音ですよね。
そこで、子供の就寝時間が遅く、
結果、起床時間が遅い、起床時に機嫌が悪いなど、
睡眠に関することで困っているママ・パパさんに、
あらためて、子供の睡眠の大切さをお伝えしたいと思います。
子供に必要な睡眠時間って?年齢別にご紹介

現代人の睡眠時間は減少傾向にあるといわれていますが、
これは大人に限った話ではありません。
子供も同じように、十分な睡眠時間が
取れていないケースが増えています。
それでは、子供の睡眠時間はどれくらいが良いのでしょうか。
2004年から2014年にかけての各種文献を元に、
NPO法人「アメリカ睡眠財団」(NSF)がまとめた
報告によると以下の通りとなっています。
・新生児(0~3ヶ月):14~17時間
・乳児(4~11ヶ月):12~15時間
・よちよち歩き(1~2歳):11~14時間
・未就学児(3~5歳):10~13時間
・就学児(6~13歳):9~11時間
・ティーンエイジャー(14~17歳)8~10時間
どうでしょうか、お子さんの年齢に合わせた睡眠時間、
取れていますか?
取れていないなと思ったママ・パパさん、
これが、子供が寝起き時にイライラする原因なんですよ。
睡眠時間が短く、不足していると、まず自律神経が乱れます。
そして、自律神経が乱れると、
興奮作用を持つ交感神経が優位になります。
すると、脳がリラックスできない状態になるんです。
この脳がリラックスできない状態は、
脳にとってストレスとなり、
結果的にイライラしやすくなったり、怒りやすくなったり、
落ち着きがなくなったりするんです。
ですから、子供の寝起きの機嫌で悩まされていたら、
睡眠時間が足りているかどうか、
子供の生活リズムを確かめてみましょう。
また、睡眠不足は、寝起き時の機嫌の悪さだけではなく、
その他にも子供にとって
悪影響のあることが指摘されています。
次の章で、その詳細を説明しますね。
早起き早寝のリズムが大事!これができる子供の方が機嫌が良い!?

睡眠時間が減り、睡眠不足に陥ると、
寝起きの機嫌の悪さだけでなく、
次のような弊害も起きる可能性が指摘されています。
「肥満になりやすい」
睡眠不足になると、脂肪分解の働きをする
成長ホルモンの分泌量が減って、
脂肪が体にたまりやすくなるそうです。
睡眠時間が短くなるほど、肥満の発生率は上昇しているそうで、
注意が必要です。
「免疫力が低下する」
睡眠が十分に取れていないと、腸に悪玉菌が増えて、
リンパ球の機能が低下することなどにより、
免疫力が低下するそうです。
また先に述べたように、
睡眠不足になるとそのストレスから、
交感神経が優位になりますが、
これも免疫力を低下させる原因になる
といわれています。
そして肝心なことは、免疫力が低下すると
健康を害するということです。
風邪をひきやすくなったり、
熱を出しやすくなったりします。
それから、睡眠不足の弊害の極めつけは、これです。
「学業成績が悪化する」
脳は、寝ている間に、日中に学んだことを整理して、
記憶として定着させているといわれています。
つまり、睡眠時間が不足して睡眠の質が落ちると、
記憶の定着率が悪化して、学業成績が低迷する
原因になる可能性があるというのです。
また睡眠不足は、日中に眠気を誘発し、
授業中にぼんやりしたり、
居眠りしたりして、日中の学業自体に悪影響を与えます。
これも、学業成績不振の原因となります。
肥満も、免疫力低下による病気も、学業成績の低下も、
そして前章で触れたイライラも、
すべて睡眠不足が大きく関係しています。
ということは、逆にみれば、睡眠が十分足りていれば、
こうした弊害がなくなるので、
子供の機嫌の悪さは回避できると
とらえることができますよね。
ですから、子供にとっても、ママ・パパさんにとっても
良い結果をもたらしてくれる睡眠と睡眠時間は、
もっと大事にしないといけないようですよ。
まとめ
子供の成長には睡眠時間の確保と睡眠の質が大切です。
それには、生活リズムを整えてあげることが必要です。
そのポイントを最後に触れておきたいと思います。
一つ目。「朝日を浴びて体内時計を整えましょう」。
朝日を浴びると体内時計がリセットされます。
毎日起きたらカーテンを開けて、朝日を浴びてみましょう。
二つ目。「就寝時間の前に眠りやすい環境を整えましょう」。
就寝の1時間ほど前から部屋を暗めにして、
電子機器の使用は控え、眠りやすい環境にしてあげましょう。
三つ目。「昼寝の時間を調整しましょう」。
午後3時以降の昼寝は、夜の睡眠の質を落とす可能性がある
そうですので、お昼寝をさせるなら、
午後12~1時頃にすると良いでしょう。
ちなみに睡眠時間と睡眠の質は大人にとっても大切です。
成人(26~64歳)の理想の睡眠時間は7~9時間です。
子供も、ママ・パパさんも十分かつ質の良い睡眠で、
家族みんなで穏やかな一日を送りましょう。


